溝口の自然


 このページでは、今の伊那市に合併する前の旧長谷村のデータを中心に紹介します。

 東側を南アルプスに、西側を伊那山地に囲まれた山麓に位置し、主な集落は仙丈ケ岳を源流に持つ三峰川に沿って形成されています。

 気候については次の記述が参考になります。

長谷村の気候は、表日本式の温和な内陸的気候で、極度の寒暖や、悪天候は少なく、四季を通じて晴天が多く、空気は程よく乾燥し、夏の気候も炎暑を感ずる日は少ない。また極寒の冬も耐えがたい程の零点下も少なく、四季折々に、その季節にふさわしい自然の美しい変化をはっきりと感じることができる。

地震の災害もほとんどなく、台風や洪水の災害は稀で、時には大荒れはしても、その回数は比較的少ない。動植物の分布や出現からみても大変住みよい地域である。

※「長谷村誌第二巻」(平成6年5月10日長谷村誌刊行委員会発行)116ページ(四季の気候特性)より引用。

 

溝口の風土 このページのトップへこのページの先頭へ


 上伊那地方は長野県の南部に位置し、伊那盆地(通称「伊那谷」)の北半分を占めています(南半分は飯伊地方)。伊那盆地には東に南アルプス(赤石山脈)、西に中央アルプス(木曽山脈)が南北に走り(いずれも3千メートル級の名峰)、中央に諏訪湖を源とする天竜川が南に向かって流れています。


■ 上伊那地方の市町村名(H18年4月1日時点)

 伊那市、駒ヶ根市、辰野町、箕輪町、飯島町、南箕輪村、中川村、宮田村

 ※H18年3月31日に「高遠町」と「長谷村」が伊那市に併合されています。

■ 地形

 水平的にみると、上伊那地方全域の面積は長野県のおよそ1/10です。垂直的には、南部の480mほどから仙丈ケ岳の3,033mまでの間ですが、人間が住むには800mくらいまでが条件がよく、1,200mはその限界です。

■ 気温

 上記の地形上の特色がそのまま気温の特色に表れており、南にいくにつれて気温は高くなり、低地で高く、高地で低くなっています。天竜川の東と西では、東の方がやや高い傾向にあります。

 ※H17年のデータ 伊那観測所(海抜674m)

  最高28.5度(8月平均)、最低-7.4度(1月平均)、年平均10.9度

  8月で一番暑かった日の最高気温33.7度、1月で一番寒かった日の最低気温-17.7度

■ 降水量

 天竜川の東に少なく、西に多い傾向があります。気候区は太平洋側に属していて、夏と冬に少なく春と秋の雨期に多く、その量は冬期の3倍ほどです。

 ※H17年のデータ 伊那観測所(海抜674m)

  年間降水量846mm、年間日照時間1985.2h

■ 降雪量

 比較的少なく、積雪量は年間30cmを越えることはまれです。天竜川の東側は降雪量が少なく晴天の日が多いのに対して、西側の降雪日数は東側よりも多い傾向にあります。

 三峰川(みぶがわ)流域の東部地方は、天竜川の東側方面と似ているが積雪量は多く、1回の降雪量も多いです(赤石山脈の影響)。

■ 風

 全体的に風は弱く、地形の影響を受けて天竜川に沿ってはい上がる南風と、下がる北風が主ですが、川筋の方は比較的強く吹きます。

 山沿いの地方では山風・谷風的なものがあり、上流や山麓に近づくほどその傾向が強く現れます。

参考:上伊那郡市勢要覧-平成18年度版-(上伊那広域連合編)
 

溝口の歴史 このページのトップへこのページの先頭へ


 伊那市長谷区域は、過去に何度か合併分離を繰り返して現在に至っていますが(下図参照)、旧長谷村そのままの単位として非持・非持山・『溝口』・黒河内・中尾・市野瀬・杉島・浦の8地区に分かれています。

 役場(総合支所)、郵便局、小中学校など、活動の中心は『溝口』に位置しています。

長谷の系譜
 

人々の暮らし このページのトップへこのページの先頭へ

<旧長谷村の紹介>


 長谷村はH18年3月31日に伊那市と合併しました。ここでは、長谷地区としての現状の情勢をご紹介するために合併前(旧長谷村)のデータを使っています。参考にした資料は以下です。

 【参考資料】

 「平成17年度 上伊那郡市勢要覧」(H18年2月発行、上伊那統計事務連絡協議会編)

 「平成18年度 上伊那郡市勢要覧」(H19年2月発行、上伊那広域連合編)

  ■ 位置(役場):東経138度05分、北緯35度47分

  ■ 海抜(役場):843m

  ■ 土地面積:320.81平方キロメートル

  ※宅地はほんのわずかで、ほとんどが山林と原野です。

H18.1.1現在[平方キロメートル] 
宅地 原野 山林 その他
0.71 0.94 2.09 80.34 199.10 37.63

  ■ 人口:2,099人  →  ☆人口推移グラフ

  ※人口密度は6.5 [人/平方キロメートル]と極端に低いです。

国勢調査 
  H17.10.1 増減(%) 増減(人) H12.10.1
世帯数 651 1.6% 10 641
人口 2,099 -5.8% -129 2,228
962 -7.1% -73 1,035
1,137 -4.7% -56 1,193

  ■ 教育(小学校1校、中学校1校)

H17.5.1 現在 
  教員数  生徒数 内1年生  前年卒業者 
小学校 10 46 44 90 15
中学校 10 27 36 63 19 28

  ■ 公民館(図書)

H17年度 
 図書 蔵書冊数 貸出冊数  
4,180 378  

  ■ テレビの普及状況

H17.4.1 現在 
放送受信契約数 731  
衛星放送契約数 358  

  ■ 産業別就業人口(15歳以上)

  ※就業人口は全体の47.3%です(993/2099)。

H17.10.1 国勢調査 
合計 第一次 第二次 第三次 分類不能
993 127 315 550 1
558 435 81 46 205 110 271 279 1 0
農業 125 - - -
79 46 - - - - - -
林業 2 - - -
2 0 - - - - - -
鉱業 - 4 - -
- - 2 2 - - - -
建設業 - 99 - -
- - 83 16 - - - -
製造業 - 212 - -
- - 120 92 - - - -
電気・ガス・水道業 - - 7 -
- - - - 5 2 - -
情報通信業 - - 9 -
- - - - 6 3 - -
運輸業 - - 30 -
- - - - 25 5 - -
卸・小売業、飲食店 - - 114 -
- - - - 52 62 - -
金融・保険業 - - 8 -
- - - - 1 7 - -
不動産業 - - 1 -
- - - - 0 1 - -
サービス業 - - 326 -
- - - - 135 191 - -
公務他 - - 55 -
- - - - 47 8 - -
分類不能 - - - 1
- - - - - - 1 0
  (男) (女)
土地区分構成

土地利用区分(全体:320.81Km2)

産業別就業人口

産業別就業人口(全体:993人)


 

抱えている問題 このページのトップへこのページの先頭へ

■ 高齢化

 ※高齢化が顕著に表れています。

旧長谷村年齢階層別人口構成(H17.10.1 国勢調査)

長谷村人口構成

・老年人口(65歳以上):823人(39.2%)

・生産年齢人口(15歳~64歳):1,052人(50.1%)

・年少人口(14歳以下):224人(10.7%)

・合計:2,099人

 

将来への展望 このページのトップへこのページの先頭へ

■ 地域活性化

 ※自然を活かした魅力ある郷づくり。